「最期まで口から食べさせてあげたい」。
それは、日々ケアに関わる医師、歯科医師、セラピスト、看護師、
管理栄養士、介護職、そしてご家族のみなさまの共通の願いです。
本書は歯学博士であり言語聴覚士でもある著者が現場での
豊富な経験をもとに、対象者との記録を紹介する方式で展開。
正しい理論と日々の実践に裏打ちされた人間味あふれる支援の
実際をわかりやすく紹介しています。従来のマニュアルとは
まったく違うアプローチからなるより実践的な「食べる支援」を、
ぜひ医療施設や介護施設、ご家庭でお役立てください。
どうにか食べたい、食べさせてあげたい
のどの機能をとりもどす支援、スタート!
1年かけて、少しずつ食形態をアップ
大好物の焼肉を前に「もっと大盛りに…」
【 解 説 】のどの機能障害によるむせと誤嚥
生きる気力、食べる意欲を失い
活動性を上げるケア、スタート!
姿勢・運動機能が徐々に回復!自尊心をとりもどす
こんなにがんばっているんだから、100歳まで生きる!
【 解 説 】姿勢・運動機能と食べる機能の関係
みとり期のような状態で入居
衰弱状態を脱した次は「食べる支援」へ
徐々に食べる意欲がわいて、自分から食事に向かうように!
あれから9年。90歳を超えた今も元気にお出かけ
【 解 説 】人間の「生きる力」とは?
ミキサー食はもういらん
咀嚼力と持久力を高める訓練、スタート!
食機能の訓練とあわせ、座位・立位訓練で機能がさらに向上
「ばあちゃん、残りの人生、好きなもん食べてね」
【 解 説 】咀嚼のしくみと食形態の変更
嚥下障害がないのに、誤嚥性肺炎を繰り返す
まずは、口の中をきれいにすることから
「死ぬまで生きられる」と大笑い
【 解 説 】誤嚥性肺炎を防ぐ口腔ケアとむせ力
「なぜ食べさせないんだ!」と大暴れ
「ゼリー」で食べるケア、スタート!
小野寺さんらしく、最期まで口から食べ続けて
【 解 説 】誤嚥性肺炎を防ぐ生活・食形態のポイント
遺書には「窒息してもいいから食べたい」
最期に口から食べられなくなるのは、自然なこと